CLANNAD

初めまして。今回初めてブログというものを書き自分の興味があることに関して考えたり感じたりしたことを述べて、上手く自分の意見をまとめられるよう練習する場としてこれから利用していきたいと思っています。普段から作文はしないので拙い文章ではありますが宜しくお願い致します。

 

ところで "CLANNADは人生" という言葉がある。

CLANNADとは原作が恋愛アドベンチャーゲームであり2007年に放映されたアニメである。その内容がまるで"人生"のよう、人生観を変えてくれるという感想を述べ涙する視聴者が多く、上記はファンの間で一言で作品を言い表すならばとネット上で生まれた言葉である。大袈裟かと思うかもしれないが、本物である。

私はつい最近これを視聴した。その万人には受け難いイラストから敬遠してしまっている人が多い。私もその一人でいた。何かに涙するほど感動をしたいと思い、泣けるという友達の勧めを思い出し見始めた。一見女の子が多く登場し主人公の周りに集まり学校生活を謳歌する在り来たりな恋愛ものに思えるが、少し違った。その登場人物一人一人がさまざまな家族の形の中で苦悩を抱え葛藤しながら生活していた。そんな中、主人公の朋也に出会い問題解決をしていくというのがこのアニメの主なストーリー展開。それぞれ各キャラの話が3〜5話で構成されている。それぞれに胸を打つ結末が待っておりこの辺で涙する人も少なくない。ただそこまではあくまで序の口である。この作品はCLANNADCLANNAD After storyの二部あり4クール構成で特にファンからの評価が高いのが後者の方だ。その名の通り一期の後の物語である。この二期の主なテーマとしては家族と愛。朋也が学校を卒業しメインヒロインの渚と結婚し子供を授かるとこまでことは進んでいく。なぜ多くの人がCLANNADに感動させられてしまうのか、それはそのリアルな設定と異様なほどに感情移入をするからだろう。After storyは後半にかけて家庭問題、出産、大切な人との死別、育児放棄とシリアスな展開が盛り込まれその壮絶かつリアリティのあるシナリオ、朋也自身も家族との問題を悩み、渚と出会い恋をして結婚をして家族になるその彼の人生の大きな転機を目の当たりにし他人事ではなくなっている。その矢先に彼の人生は壮絶で残酷な方向へ進んでいく中で視聴者の胸をぐっと掴み涙なしでは見られなくなるのだろう。弱く健気で優しいものが壊れていく儚さ、気づかずにいた周りの人の思い、自分にしか守れないものにようやく気づいた一人の男の人生の成長の物語。それがCLANNADである。この作品は "町" もまた題材としている。町を愛する人が町に住み、人を愛する町が人を育む。町は大きな家族であり街を思い続け起きた奇跡はそんな町の仕業なのかもしれない。

私はこの作品に触れ、"人との繋がり" や"愛すべきもの" 、"当たり前のありがたみ" を涙とともに心で感じ、家族について改めて考えるきっかけになった。この作品に出会えたことすらも感謝の気持ちでいっぱいである。そして感受性が豊かな若い間に時間を投資しておいて本当によかったと思う。より多くの人に偏見を無くして観てもらいこの感動を共有して深く考えてもらいたい。自分がもし子供ができれば教育の一環として見せてあげたい。見終わった後、大きな虚無感と温かい気持ちが入り混じった複雑な気持ちになるが人に優しくなれる。そんな魅力で溢れた名作である。